ヨット
我が子にコンサータを飲ませることを相談したときに、絶望したように反対した夫が言った言葉がありました。
「クスリなんか飲ませる必要はない」
「そんな障害があるのだったら、とてもヨットなんかできないじゃないか」
そう。子ども薬を飲み始めたのは、そのヨットを習い始めた頃で、ヨットを習わせるのは夫の夢でもありました。
風を読み、瞬時に艇を向かわせる方向を決めてロープや舵を操る必要のあるヨットは、AD/HDだなんて障害のある子には、とてもできない。
夫は、そんなことを考えていたのでしょう。
あれから半年が過ぎて。
コンサータを飲みながらヨットを習い、レースにも出られるようになり、今、私たちがはっきりと言えることは、、、
AD/HDの子でも、薬がうまく効けば、ヨットでも何でもできる。
もちろん、ロープワーク(ロープを結んだり、束ねたり)は下手で、なかなか上手にできません。
でも、落ちついて説明を聞く事ができなかった子どもが、落ち着いて話が聞けるようになりました。
少しのことで癇癪を起していた子どもが、穏やかに過ごせるようになりました。
薬は、効く子と効かない子がいるようですが、うちの子の場合には、飲むことでやれることが増えました。