夫の戸惑い
一見、順調に見えてきた我が家のAD/HD理解ですが、実は、夫の方には随分と違和感があったようです。
まず、私が学校カウンセラーの先生に「薬を飲む、という方法があるらしい」と聞いてきたことを伝えると
「薬なんか飲ませない!うちの子に薬は要らない!!」
と猛反発しました。
もちろん、そのために受診することも。
仕方なく私も例のアニメを見せたり、いろいろ説明したりしたのですが、納得してくれたのは、このお母さんが私にそっくりなことだけ・・・。
「だって、そんな子だとしたら、やらせてやりたい習いごとだって何だってできないってことじゃないか!!」
私も負けていられないので
「薬は、いろんなことをやりやすくするためのもので、行動を制限するものじゃないのよ!!」
ぐらいのことは言ったと思います。
よく勘違いされるのですが、AD/HDの薬は子どもの興奮を抑え大人しくさせる薬ではありません。
脳の中で本来なら伝わっているべき情報がうまく伝わらず少ない情報で過ごさなければならなくなってまるで見えている世界がう薄曇りのような状況になっているので、情報の伝達をスムーズにして視界がくっきりと晴れるようにするものです。
くっきりと見えるから、見落としがちだった情報がアタマに残る。薄曇りで自分の興味を持ったものしか見えなかった状況から、周囲が見渡せるようになる。
そして、周囲が見渡せるようになるから、状況に応じた判断や行動がとれるようになる、というような仕組みだと私は理解しているのですが・・・。
結局夫が薬に賛成したのは、薬を飲ませ始め、子どもの行動が変わってきてからのことでした。